裏風俗ぶらり旅

#8 形原(愛知県蒲郡市)

日本全国を旅する風俗評論家・岩永文夫氏が各地の裏風俗や温泉、酒、うまいもの、観光地などを紹介する旅情いっぱいのコラムです!

#8 形原(愛知県蒲郡市)

#8 形原(愛知県蒲郡市)

フーゾク界の絶滅危惧種

最近よく耳にする言葉で絶滅危惧種というのがあるけれど、もちろんフーゾクの世界にだってあります!
いや、この頃は危惧どころかその筋によって絶滅されちゃったフーゾクも結構あったりして。たとえば横浜の黄金町のチョンの間街だとか町田の〝田んぼ〟だとかね。

それはさておいて、今回のテーマとなるのは、いままさに風前の灯というか、その一歩手前というか、まさに絶滅危惧種のような愛知県にある形原(かたはら)のお遊びについてである。
こちらはいまだ絶滅は免れているものの、それでもヤバイことについては、さほど変わりません。ともかく「なんとか頑張って!」の絶滅危惧種的遊び場なのである。

こじんまりとした形原駅

こじんまりとした形原駅

三河湾国定公園の風光明媚な土地柄

形原の町並み

形原の町並み

さて、今どき形原と言ったって大抵の人は御存知ないのでは。しいて言えば競艇で知られる蒲郡市内にある規模の小さな、海に向かって傾斜している斜面に開かれた温泉地なのだ。 それもいまや売り物の温泉は干上がってしまっていて冷泉を沸かし湯にして使っているという。

しかしながら目の前に広がる三河湾を含めて付近一帯は三河湾国定公園になっているだけに、風光明媚な土地柄ではある。 湾の向こうには渥美半島が遥かに望見でき、どことなくのんびりとした雰囲気の漂う街といえるだろう。 それにすぐ近くにある西浦には湾内で獲れた魚を食べさせてくれる料理屋も寿司屋もあって、それなりに楽しめるところである。
記者にとっては、ちょいと息抜きをしたくなったり、軽く一休みなんていう時にこっそり出向く休息の街でもある。

一度は色街も壊滅したが、1960年代に復活

その昔の形原は伊勢神宮へ詣でる〝お伊勢参り〟のための渡船場だったところ。 そこに泊まる連中のための遊郭が何百年にもわたって大繁盛していたのだが、1958年に売春防止法が施行されて一度は色街も壊滅したのである。 しかしその後まもなく、海に面した渡船場のあたりから現在の温泉街へと少しばかり傾斜地を上ってきて新たに街を構成したというのだ。その点、フーゾクのお仕事って何ともしぶといね!

そしてこちらが再び流行ったのは1960年代の後半頃で枕芸者のお姐さんたちが街になんと170~180人もいて、それなりに御当地の人気は再度盛りかえったのだ。
つまり形原は江戸時代の昔から三河湾に面した色街として知る人ぞ知る街だったのだ。

温泉も枯渇し始めている…

温泉も枯渇し始めている…

一度は色街も壊滅したが、1960年代に復活

周辺には観光地もちらほら

周辺には観光地もちらほら

さて、こちらで現在遊ぶとしたら一体どうすればよいのか。なんたって今や宿は数軒、ラブホも数軒、女の子と泊まれる料理屋も数軒とやたら色街としての規模が小さくなりすぎてしまった形原なのである。
一見の客が遊ぶにはかなり困難なところではある。他所ではタクシーの運転手とか飲み屋のオヤジに御当地の情報を聞いてみると大抵は丁寧に教えてくれるものだが、こちらではともすると「ここではそんなものないよ」なんて愛想のない返事が戻ってきたりする。街が狭いものだから、あまりあからさまに答えると差障りが生じるからだろう。

それでも情報を得る手はある。それはこんな場合に記者がよく使う手なのだがダイレクトに店に行ってしまっての直接交渉だ。宿なりラブホなり料理屋に入ってから、そちらのオカミや主人に聞いてみる。「あの~、こちらで女の子と遊べるって聞いたもので」と切り出してみよう。なかには記者を胡散臭そうに眺めながら断る店もあるけれど、ある店では比較的軽く「ええ、どうぞお上がり下さい。すぐに呼びますから」と答えてくれるところも必ずある。

こちらの芸者の花代は、たしか90分で1万2000円である。それにお姐さんにあげるお小遣いというかチップというか、その他モロモロをひっくるめて最低でも3万円は必要だ。ちょいと高く感じるムキもいるだろうが、芸者遊びにはこのくらいの出費はどうしても掛かってしまうもの。
でも早からず形原からも芸者のお姐さんたちは、いなくなってしまうのかもしれない。残念なことである。なかには20代前半の若い子もいたのにね。

岩永 文夫

岩永 文夫

1948年東京生まれ。風俗評論家。音楽雑誌「新譜ジャーナル」(自由国民社)編集長を経て、80年代より夕刊紙、 週刊誌などの風俗評論で活躍。著書:「フーゾク進化論」(平凡社)、「フーゾクの経済学」(ワニのNEW新書)など。

◆著書紹介

フーゾク進化論 岩永 文夫(著)

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戦後60年、大きく進化し続ける「フーゾク」の歴史を、取材をもとに縦断的に紹介。

フーゾクの経済学―欲望産業の原価がわかる本 岩永 文夫(著)

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価格:¥680
女の子や経営者の取り分はどうなっているのか、高級店と大衆店のサービスの違いは何か、芸者の時給3714円は高いか安いかなど、フーゾクに絡む経済のすべてを紹介。

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