裏風俗ぶらり旅

#4 かんなみ新地(兵庫県)

日本全国を旅する風俗評論家・岩永文夫氏が各地の裏風俗や温泉、酒、うまいもの、観光地などを紹介する旅情いっぱいのコラムです!

#4 かんなみ新地(兵庫県)

#4 かんなみ新地(兵庫県)

春の風に誘われて…

桜の花も咲いて、梅も散って、もう世の中は確実に春まっさかり。こうなると獅子身中ではないけれど身体のなかのスケベな虫が元気になってきてムズムズ動き出す。そうして優しく囁きだすのである。「何かEことないかな仔猫ちゃん。何処かEとこないかな仔猫ちゃん」とね。

尼崎駅の隣の「出屋敷(でやしき)駅」が、かんなみ新地にもっとも近い

尼崎駅の隣の「出屋敷(でやしき)駅」が、かんなみ新地にもっとも近い

出屋敷駅の駅前広場

出屋敷駅の駅前広場

でもって、その春先の誘惑に負けて仕事も放り出して、やって来たのが、どういうわけか関西は兵庫県の尼崎市にある〝かんなみ新地〟である。

ま、フーゾクの世界で「アマ」といえば、それこそスケベの要素の目一杯詰まったワンダーゾーンとして、よぉ~く知られた土地。ピンサロ、アルサロ、本サロまでがバッチリ揃っていて、安く楽しく遊べる店が多い、ほぼ天国に近いスペシャル・ワールドなのだ。

関西を代表するフーゾクの1つ、かんなみ新地

でも今回はそのような関西名物のサロン系フーゾクではなくて、いわゆる〝新地〟の遊びでも覗いてみようと思って御当地にやってきたのだ。この新地という遊び場は、いまや関西のアッチコッチにあって、それこそ関西を代表するフーゾクになっている。

その形からいうとチョンの間である。つまり小料理屋とか一杯飲み屋とかの外観はしているけれど、そこは決して食べる所でも、飲む場所でもない。要はヤルところなのである。

でもって俺は考えた、かんなみに繰り出す前にちょいと小腹も減っているし一杯やりたいしで、すぐ近くにある寿司屋にブラリ立ち寄った。ごく普通の構えの店である。俺は、こういうところに遊びに行くときには大抵その前に付近の土地の事情に明るそうな店に飛び込んで、そこのオヤジなりママに話を聞くことにしている。

「神田南(かんだみなみ)」から「かんなみ」になったとか?!

「神田南(かんだみなみ)」から「かんなみ」になったとか?!

ここで得る情報ほど確実なものはない。そのあたりの流行っている店から、遊び方から、料金から、どのコが人気かまでを教えてもらうこともある。それだけの情報をゲットしてから遊びにいくと、安心して遊べるというものだ。

若い女のコが増えている!

かんなみ新地の裏フーゾク街。一見、小料理屋か一杯飲み屋のようだ。

かんなみ新地の裏フーゾク街。一見、小料理屋か一杯飲み屋のようだ。

それで今回も夕方早い時間帯に俺以外だれもいないカウンターに腰掛けてオヤジ相手にそれとなく当たり障りのない世間話から、寿司をつまみつつ入ってみた。その結果、ゲットしたことは、こちらかんなみには最近若いコが増えているということ。そして店は夕方の6時頃からオープンして夜中の2時頃まで営業しているということ。それから気になる料金だが40分一本勝負で1万円というのが相場だということなどを、あらかじめの情報として得たのである。

それで日も暮れたし、頃やよしとばかり席を立とうと思っているところに、オヤジさんがこう話しかけてきた。 「お客さんアンタただ遊びに行くのとは違うでしょう」と。

何気なく話してたのに…正体バレちゃった?!

これにはビックリした。別に世間話に紛らわせての他愛無い話をしていただけであって、何かを探り出そうとか、しつこく聞き出そうとかはしていないはずだし。それも一杯やりながらのつれづれの会話だったのに、このオヤジは俺の商売というか御当地に来た目的をなんとなく嗅ぎ分けている。
時々いるんです、いま目の前にいるような何気ない会話からでも相手の素性をある程度察してしまう鼻の効くというか感の鋭い人がね。このオヤジさんもいろんな人間を見てきたのでしょう。

こんな出会いがあるのもフーゾク取材の面白さ。
「よく分かりましたね。実は取材なんですよ」
「いやね。なんとなくそんな匂いがしたもんだから」
果たしてどんな匂いだったのか俺には分からない。ひょっとしたらスペルマの匂いだったのかも。

そんなこんなで暮れなずむかんなみの街のなかを苦笑いを半分浮かべながらブラリブラリ。店のなかからはオバちゃんたちの呼びかける声が「ニイちゃん寄って行きぃ」と聞こえる。
その隣で若い女のコがニッコリ微笑みながら手を振っている。

岩永 文夫

岩永 文夫

1948年東京生まれ。風俗評論家。音楽雑誌「新譜ジャーナル」(自由国民社)編集長を経て、80年代より夕刊紙、 週刊誌などの風俗評論で活躍。著書:「フーゾク進化論」(平凡社)、「フーゾクの経済学」(ワニのNEW新書)など。

◆著書紹介

フーゾク進化論 岩永 文夫(著)

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価格:¥840
戦後60年、大きく進化し続ける「フーゾク」の歴史を、取材をもとに縦断的に紹介。

フーゾクの経済学―欲望産業の原価がわかる本 岩永 文夫(著)

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価格:¥680
女の子や経営者の取り分はどうなっているのか、高級店と大衆店のサービスの違いは何か、芸者の時給3714円は高いか安いかなど、フーゾクに絡む経済のすべてを紹介。

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