裏風俗ぶらり旅

#20 新内(和歌山県)

日本全国を旅する風俗評論家・岩永文夫氏が各地の裏風俗や温泉、酒、うまいもの、観光地などを紹介する旅情いっぱいのコラムです!

#20 新内(和歌山県)

#20 新内(和歌山県)

三都の影にひっそり隠れた色街

ひと頃、関西といえばJRのCMのせいで京都、大阪、神戸の三都ばかりが話題となって人気を集めていた時期があった。これには他の関西勢でなくたって、ちょいとヒガんでみたくもなるだろう。

でも、奈良はまだEほうだ。何故なら遷都(せんと)千三百年があったから。それに滋賀もどういうわけか、ヒコマロ君というユルキャラがそれなりに人気になっているから。
困るのは三重と和歌山で、うっかりすると三重などは名古屋の付属物であって、関西ではなく中部地方じゃあないのなんて言われる始末だ。さらに哀しいのは和歌山で、こちらの存在が思い出されるのは、せいぜいが南紀白浜(ナンキシラハマ)の海であったり、那智勝浦(ナチカツウラ)の温泉であったり。肝心の和歌山市なんて、まんま真空地帯なのである。
これではいくら何でも不公平であって可哀想。ということからでもないのだが今回は“三都が何だい”和歌山だってあるんだ!とばかりに和歌山の裏のフーゾクを、ちょいと覗いてみることに。

和歌山市内のフーゾク事情とは

それにしても、こちらのフーゾクの世界には、ここのところ数年間にわたって冷たい風が吹き続けているようなのだ。以前に比べたら“三都”も裸足で逃げ出すような寒さの街になってしまっている。 和歌山のフーゾクが元気だったのは昭和の時代を除けば、今から十数年前の阪神・淡路の大震災があった直後の頃。この時はソープランドを目玉商品にして、やたらご当地のフーゾクが盛り上がったことがあった。

そこで、いま現在の様子を眺めてみると。市内の裏フーゾク・ゾーンは和歌山駅を中心に歩いても十~十五分圏内に三か所ある。新内と書いてアロチと読む飲み屋街と、天王新地(テンノウシンチ)という国道24号線に沿ったチョンの間街と、県立体育館のすぐ近くの向之芝でムコウノシバと読む一画の三か所だ。
それに表のフーゾクだが繁華街の“ぶらくり丁”の中の市堀川沿いに数軒のソープ地区があるくらい。ザッツ・オール!これで和歌山市内のフーゾク地図は殆ど完成しちゃうのだ。
そして、この三か所プラスワンに共通している特徴は、そちらで勤労している御婦人がたの多くがオーバーサーティの領域に属されているということ。断わっておくが決してアラサーではない。O30なのだ。そんなことを強調してどうなる!エッ?
ま、それはさて置いて、どういうわけか和歌山の楽しかるべきフーゾクは、都市の再開発化と、その筋の強硬な干渉によって先細ってしまったようなのだ。でもそれで落胆してはいけない天王新地にしても、今や営業中の店は三軒とも四軒とも五軒とも言われているが決して死に絶えてはいないのだ!

中には若いギャルも…

新内(アロチ)にしたって昔のようにバッチリ遊べる店、こちらの場合は、天王新地のようなチョンの間とは若干違っていて本番OKのホンサロという形をとっているけれど、やはり以前に比べれば、その軒数は少なくなっている。

ただ新内にはご当地としては珍しく、それなりに若いギャルがオーバー・サーティの諸嬢に混ざってお仕事をしていたりする。とぃうのも、こちらは市内の繁華街に近い場所にあるというのと、周囲にごく普通のスナックだとかラウンジがあることによっているのかもしれない。それにホンサロのなかには、一見というか外から眺めたら普通の飲み屋にしか見えないような店もある。

ところで記者に言わせれば三か所のうちで何処がお勧めスポットかというと、やはり新内になるだろう。どこか心淋しい天王や向之芝に比したら、まだ新内のほうが盛り場にある遊び場という印象が持てるからだ。でもいずれかには、これら和歌山の裏スポットも夜の闇の中に消え去ってしまうのだろう。その後には、もうデリヘルの影しか残らないのだろう。

お楽しみはイッパツ一律料金につき

さて気になるのは、ご当地でのお遊びの値段なのだが、これがまた不思議なことに、三か所とも別に協定しているのでもないだろうが一律三十分で一万円となっている。ただしチョンの間やホンサロの常で、一発ことが完了してしまえば、全てはゲームオーバー。時間的には、十分も三十分も関係ないし、なかには勿体無くも、気が早いことに一擦り半でジ・エンドなんてムキもいたりするようだ。参考までに。

新内(アロチ)に行くには、JR紀勢本線の和歌山駅を出て、目の前の“けやき大通り”を直進して北ノ新地の交差点を右折すれば、その先が目的地。歩いても十分そこそこのもんだろう。このあたりから、前述の繁華街のぶらくり丁までが飲み屋や食いもの屋が多い所。遊ぶ前にか、遊んでからかは、どちらにしても、紀州和歌山の旨いものをアテにして一杯やるのも乙である。

恒例(?)地酒セレクション「羅生門」

恒例(?)地酒セレクション「羅生門」

ともかく豊富なのは魚。真鯛にいさぎにカサゴにベラ・・・。酒なら地酒の「羅生門」がある。三都を離れての関西もEものだ。

岩永 文夫

岩永 文夫

1948年東京生まれ。風俗評論家。音楽雑誌「新譜ジャーナル」(自由国民社)編集長を経て、80年代より夕刊紙、 週刊誌などの風俗評論で活躍。著書:「フーゾク進化論」(平凡社)、「フーゾクの経済学」(ワニのNEW新書)など。

◆著書紹介

フーゾク進化論 岩永 文夫(著)

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戦後60年、大きく進化し続ける「フーゾク」の歴史を、取材をもとに縦断的に紹介。

フーゾクの経済学―欲望産業の原価がわかる本 岩永 文夫(著)

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女の子や経営者の取り分はどうなっているのか、高級店と大衆店のサービスの違いは何か、芸者の時給3714円は高いか安いかなど、フーゾクに絡む経済のすべてを紹介。

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