裏風俗ぶらり旅

#15 堺町(高知県)

日本全国を旅する風俗評論家・岩永文夫氏が各地の裏風俗や温泉、酒、うまいもの、観光地などを紹介する旅情いっぱいのコラムです!

#15 堺町(高知県)

#15 堺町(高知県)

いざ、南国土佐へ

龍馬像

春の予感というか、春が近づく足音を感じさせるのは毎年2月になってすぐに始まるプロ野球のキャンプである。
最近はそれが、ほとんど沖縄で行われるようになってしまい、ちょいと寂しいのがかつてのキャンプ王国の高知県。

でもその分、温暖な気候のなかで人の目も気にせずにノンビリ遊べるっていうのが今頃の土佐の国なのだ。ムフフのフ、ひとつこっそりと出かけて行って遊ぶことにしましょう。
高知の遊び場というと世に知られているのは、これから行く堀詰っちゅうか堺町の一画と、『鬼龍院花子の生涯』の舞台となった旧遊郭の跡の玉水町の二ヵ所がある。
なかでも高知駅からも近くて、なおかつ民謡の「よさこい節」で有名なはりまや橋の横っちょにある堺町のフーゾク街は足の便もよくて楽しめる一画なのだ。なにしろ高知の町のど真ん中で繁華街の地続きといった土地柄がいい。

はりまやばし

はりまやばし

そして記者は、よくこの時季(3月ごろ)に訪れる。というのも狙いは一つで、イワシの丸干しを手に入れようとするからだ。ご当地のイワシは土佐ウルメといって全長が30センチほどにもなる超特大のやたら美味い干物なのである。記者は思う、おそらく世界でも一番の干物だと!それがこの時季になると生産地の土佐清水あたりから土地のお母さんたちが運んできてはりまや橋のたもとというか四つ角というか、ともかくその電停のところで露店を出して売っているのだ。それを買いに行く。ついでに別のものまでも。エヘヘヘ、ま言ってみれば、食い物に釣られての卑しいお出かけってことである。でもその価値があるのが、この土佐のスゴいところ。

目の前の太平洋には魚が多分ウジャウジャいるはず、それを肴に豪快に一杯やりましょう。いわゆる皿鉢料理(さわちりりょうり)を突っつきながら。いえいえ記者が好きなのはカツオの酒盗なんですが、それとウツボのたたきなんてのもある。なにしろ土佐は広大な太平洋をのぞむ魅力あふれる土地であって、その分、美味い食い物がたくさんそろっているというわけだ。
でもって飲む酒は、龍馬ゆかりの司牡丹の「船中八策」でもよし「土佐鶴」でもよし。いや大吟醸しか旨くはないけれど「酔鯨」もいい。

一発300円?堺町にいまも現存する「一発屋」

玉水町

玉水町

そんな高知の遊び場が、ひとつは玉水町であり、もう一つが堺町である。今回は、はりまや橋の目と鼻の先にある堺町を覗いてみた。というのも、今では玉水町のほうはレトロな風情はあるけれど、遊びの種類がチョンの間だけでチョイともの足りなさがあるからだ。

それに対して一方の堺町のほうは、まず表のフーゾクでソープランドが10軒ほどあって、ついでにヘルスまである。そして裏にまわるとチョンの間もあるし、一発屋もあるのだ。遊び場としては、こちらのほうが懐が深いし面白味もあるってことなのだ。

ところで、こちらでは世間一般に言う一発屋のことを、特に年配のオヤジさんたちはパンパン屋と呼んでいる。
「ハイッ、私たちはパンパン屋といってましたね。あれが一発屋ですか。それなら堺町に今でもありますよ。でも昔のほうがよかったですね。なにしろ一発が300円でしたからね。よく仕事が終わったら遊びに行ったもんです。えっ?300円って、いつごろのことかって?そう今から、40年以上も前のことになりますかねぇ」とは車のハンドルを握りながら遠い目をして、若かりし日を思い出すようにして話してくれた老年のタクシー・ドライバー氏である。

なかには「骨董品」も?な女性たち

それはそれとして、春先の陽も落ちてあたりも暗くなった堺町の街中をフラリフラリと歩いていると、いつものようにどこからか降ってわいたように人影がスーッと近づいてくるのだ。「ねぇ、お兄さん遊んでいこうよ?若い子いますから」とポン引き屋さんのオバちゃんである。

なお、断るまでもないのだが、御当地ではあまりチョンの間と一発屋の区別は明確ではない。というのもポン引きのオバちゃんが客を連れていく先は古びたアパートのような旅館のようなところで。そこで女の子を紹介されて二階に上がってお仕事というパターンのフーゾクなのだ。だからストレートに言うとパンパン屋なのでしょう。料金は、とても幅があって言い値では6000円から1万円と言ってくる。そういう時には必ず値切りましょう。するとア~ラ不思議、たちどころに1000円、2000円は安くなる。しかしながら言い値6000円を値切るのは大変なことだろう。1万円以上の料金を吹っ掛けられたらにするといい。

こちらに在籍の女性というと、これも幅が広くて20代から40代、なかにはどう見ても50代の後半ではというレトロな御夫人もいたりして。バリエーションに富んでいるのは、さすが県庁所在地のパンパン屋さんのことはある。 春の高知のはりまや橋、別に坊さんが簪(かんざし)を買うところは見られなかったけれど。大ぶりの土佐ウルメの丸干しを買って、美味い魚を肴に美酒を一杯傾けて、堺町でのお遊びはそれなりにマルッ!なのでした。

岩永 文夫

岩永 文夫

1948年東京生まれ。風俗評論家。音楽雑誌「新譜ジャーナル」(自由国民社)編集長を経て、80年代より夕刊紙、 週刊誌などの風俗評論で活躍。著書:「フーゾク進化論」(平凡社)、「フーゾクの経済学」(ワニのNEW新書)など。

◆著書紹介

フーゾク進化論 岩永 文夫(著)

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戦後60年、大きく進化し続ける「フーゾク」の歴史を、取材をもとに縦断的に紹介。

フーゾクの経済学―欲望産業の原価がわかる本 岩永 文夫(著)

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女の子や経営者の取り分はどうなっているのか、高級店と大衆店のサービスの違いは何か、芸者の時給3714円は高いか安いかなど、フーゾクに絡む経済のすべてを紹介。

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