裏風俗ぶらり旅
日本全国を旅する風俗評論家・岩永文夫氏が各地の裏風俗や温泉、酒、うまいもの、観光地などを紹介する旅情いっぱいのコラムです!
#12 沖縄の変貌(前編)
宜野湾市の選挙で状況が一変
現在というか、ここ三十年以上にわたってフーゾクの世界それも裏フーゾクの世界で最も注目される場所として沖縄はダントツの地であった。それで筆者も数限りなく、といっても百数十回ほどだが同地を取材で訪れもしたし、この誌面でも紹介したことがあった。
ところがここにきて俄然状況が変わってしまったので、改めての緊急沖縄情報を書くことにしよう。でも心配召さるな、おいそれと男性天国”沖縄”の全体像は少しも揺らいではいないのだから。
これまで御当地の裏プレイスポットのナンバーワンといえば宜野湾市にある真栄原社交街となっていた。それが昨年あたりから同じ市内にある普天間飛行場問題などとも絡まって市政の姿勢が選挙で変わってしまい、とんでもないことに。
沖縄の裏プレイスポットNo1だったころの真栄原
100軒にのぼる真栄原のチョンの間は閉店へ
100軒もあったチョンの間は、あっという間に姿を消した
今まで社交街のなかで元気にお仕事をしていた百軒にものぼるチョンの間の店が、なんとその殆どを潰されてしまったのである。それでも二~三軒の店がわずかに今でも営業を続けていると伝え聞いてはいるが、ほぼ壊滅状態といっても過言ではないような有様になっている。
それで、すっかり真栄原は綺麗になりました!で、どうなったのかというと、現地で働いていた女の子たちは粛々と同じ沖縄本島のなかの別のところへと移動していったのであります。
単に労働の場所が変わっただけ。でも、御上(オカミと読みましょう)からすれば目の前の汚い(?)ものが無くなればそれでよいのでしょうが。どうも根元の問題は全然改善されたわけではないし、ただ単に臭いものにフタをしただけのこと。はたしてこれで良いのかねぇ。
ギャルは那覇市では栄町と波の上に
閑話休題、ところで真栄原から離れていったギャルたちは一体どこに移ったのか。それが問題だ。
実は彼女たちは二手に分かれたのである。一つは那覇市に向かい、もう一つは以前のコザ、現在の沖縄市へと向かったのである。
さらに言うと那覇に向かった子たちは多くが、同市のメインストリート国際通りのすぐ近くの栄町か、ソープランド街で知られる波の上のどちらかに移った。そして沖縄市に向かった子たちはコザ吉原へと職場を変えたのである。
ということで物事の本質は全く変わらずで、場所だけが移動した。その上、あらかじめ触れておくと料金のほうも全く真栄原と同じで栄町でもコザ吉原でも十五分のプレイ時間で5000円。でもこれは最近の傾向として倍の三十分で1万円の方を熱心に客には勧めているようだ。だが時間などは十五分で十分。こちらが一生懸命に努力をすれば一本勝負は大抵がそれほどの時間でドピュッとけりがつくものだ。それでも無理だったり、相手の子をやたら気に入ってしまったら、その時になって延長をすればよい。
本土復帰前からの色街が、再び元気を取り戻す
またまた話が横道に逸れてしまったが軌道修正して、新しいプレイスポットについて…とはいうが、栄町もコザ吉原も、どちらも本土復帰以前から色街であったところ。 そして両方とも、つい昨年あたりまでは、若い女の子がいなくて色街としては気息奄々だった地域である。
それが事ここに至って、俄然どちらの街も元気回復してきているのだ。となると、もちろん客足のほうもビロ~ンと伸びてきている。
記者の見たところ真栄原にいた子の四割はコザに、四割が栄町に、残りの二割が那覇の波の上のソープ街に流れたのではないだろうか。特に若くて可愛い子たちは泡姫になったのではと判断している。
にしてもソープはチョンの間よりも料金がいささか高いので、泡姫組は巧まざるして結果オーライの収入増になったと思われる。これは余談である。悪しからず。
岩永 文夫
1948年東京生まれ。風俗評論家。音楽雑誌「新譜ジャーナル」(自由国民社)編集長を経て、80年代より夕刊紙、 週刊誌などの風俗評論で活躍。著書:「フーゾク進化論」(平凡社)、「フーゾクの経済学」(ワニのNEW新書)など。
◆著書紹介
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戦後60年、大きく進化し続ける「フーゾク」の歴史を、取材をもとに縦断的に紹介。
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女の子や経営者の取り分はどうなっているのか、高級店と大衆店のサービスの違いは何か、芸者の時給3714円は高いか安いかなど、フーゾクに絡む経済のすべてを紹介。